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ワンマンツアー2日目。
彼らのライブを見るのは盛岡以来2度目。盛岡はキャパ300あるか?という小箱だったので、3000を越える大箱で見るのは初めて。というか4桁のライブハウスに来る事自体が結構久々だったな、と。
入るとシンプルなセット。エルレ時代にあったような手前のムービングとかも無く、シンプルに釣り系の照明、ステージ上は楽器のみ。
上手から、マサさんはいつもの青レスポールとテレキャス、アコギを使い分け。アンプがフェンダーになっていた。
細美はストラト→マッチレス、レスポール→ディーゼルと使い分け。レスポールもチェリーのと黒のを使い分けてたけど、黒レスポールが一番出番があったような。
ドラムは柏倉さんじゃなく、アスパラガスの一瀬さん。柏倉さんに比べるとシンプルでジャストなドラム、という印象。
ウエノさんはプレベを何本か使い分けてた。アンプはヘッドを二つ重ねた横にキャビを二台並べる変則的な置きかた。
そしてキーボードは堀江さん。音楽家、ピアニストという弾き方とノリ。いいねぇ。
こうして見ると、前見たときとはドラムとキーボードが違うんだな。
定刻、19:00に開演。
演奏面では、前回より確実に安定度が増しつつ、世界観もずっと深くなっていた。
Zeppの前ッ面はあんまり音が良くなかったけど、アンプからそのまま生の音が聞こえるのでボーカル以外は大体聞き取れる。
ライブはいきなり新曲から始まった。
メロディーから解き放たれていた。
リズムも淡々と、そして深く。厚く。つぶやくような、叫ぶようなボーカル。アブストラクトな空間。
途中、もう一つの新曲が披露された。
マサさんはアコギに持ちかえ、細美の横にはMicroKORG的な小さいキーボードが台に載せられている。
1小節の単位が4から8、8から4へとテンポを変えずにシームレスに変化していく。ドラムは16でハットを刻みながら淡々と進み、ベースが曲展開のイニシアチブを握る。キーボードとボーカルがその上で踊り、ギターが全体感を支える。
ああもう、メロディーからもリズムからすらも解き放たれたんだな、細美は。
radioheadでいう所のOK computerのように。
次の次元への飛翔。
この楽曲は、エルレガーデンでは実現出来なかっただろう。
むしろこの領域は、休止直後の不透明な時期、日向と生形が組むとなったNCISで実現されるんじゃないか、と思っていた領域に近い…
そのNCISがそれまでのエルレガーデンを踏襲したような形になり、HIATUSがネクストステージへ踏み出す事になろうとは。
それとともに、一つのバンドでここまでふり幅が大きくなると、今後がふと心配になる。
「持つのか?」と。
まあ、余計な心配だけど。
そんな事よりも、細美はとても楽しそうだった。
あんなに笑顔満杯な細美は、珍しいような、いつも通りなような。
歌に陶酔する細美はいつも以上に深く潜っていて、それでいてフロアの一人一人を確認するかのようにしっかりと見据えている。
時たま何かを探り出すかのように差し出される手、かと思えば目を瞑りさらに奥へと入り込んでいく。
曲が終わり、こちら側に戻ってくるまでに結構な時間をかけていた。
(戻ってこいよ)と語りかけていた心の声が(おかえり)に変わる。
ツアー初日の前日に、思いが伝わらず演奏中にも段々と客がはけて行き、アンコールをやる頃には誰も居なくなってるという夢を見たらしい細美。
何かわからないけど、何かを言いたい細美。まあ何となくはわかるよ、言いたい事は。
そしてダブルアンコール。
正に、逆夢と言うべきか。
終わって、ふと時計を見ると20:20。
一瞬、信じられなかったけれど、曲数を考えたらそりゃそうだ。
なんか半日くらいやってた気もするし、ほんの一瞬だった気もする。
狐につままれたような。
けど、爽快な多幸感に包まれてた。
そんな日。
セットリスト、らしい。
01. 新曲
02. Storm Racers
03. Ghost In The Rain
04. Lone Train Running
05. 堕天
06. 新曲
07. The Flare
08. Silver Birch
09. ユニコーン
10. Centipede
11. 紺碧の夜に
12. Twisted Maple Trees
EN1
13. Little Odyssey
14. Storm Racers
EN2
15. The Flare

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17時ごろ会場前に到着すると、物販の人が撤収していた。
しまった、先に物販やってたんだ、と思ったのも束の間、整列が始まる。

気を取り直し、整列。
なぜか足の裏が痛くて、心が折れそうになりながらも定刻17時30分に開場。
中に入ると物販があったのでホッとしつつタオルとTシャツ(スカルシットWネーム白)を購入。Tシャツは小さめ。
余計な荷物はクロークに預け、フロアに向かう。
入ると左手がステージになっていた。
この形式だと入り口付近が混まないから良いよね。
前面黒、割とキレイで、スピーカーはJBL。中々良い音がする。
先に始まったのはLOCAL SOUND STYLE。冷静に考えたら一度VELTPUNCHの対バンで見たことがあった。
妙に客も盛り上がってて、ウソ盛り上がりはいいよ、とか思ってたけどマジ盛り上がりだった模様。盛岡のお客さんは暖かいみたいだ。
俺はと言えば足の痛みに挫けそうになりながらバー手前で待機。
40分くらいやったかな?セットチェンジはスタッフさんがやってた。
the HIATUSの面々が出てくるも、そこまで前にでない人々。とりあえず上手側からセンター~下手側に移動。
徐々に前に行き、ふと見ると細美さんはレスポール。チェリーサンバースト(昔のではない)と黒のカスタムを使い分けていて(おそらくチューニング切り替え)、アンプはマッチレス。足元には(キーリー?)モディファイのBD-2とケンタウルス(金)、KORGのDT-10とXVP-10(たぶん)といった感じのセッティング。ちなみに服は黒いシャツにネクタイ付き。マサ氏は落ち武者みたいにオールバック風ちょんまげ。すげーいい人オーラが出てた。青いレスポールはギブソンではないんじゃないか?足元は結構豊富においてあって、細かくは確認できなかったけど、アンプヘッドはオレンジの模様。ウエノさんは白いプレベにアンペグ。それはもちろんですよね。足元も用意してたみたいだけど、踏み変えてる様子は無かったなあ…イザワさんはキーボードとピアノで2台使ってたけどこちらも確認できず。足元にもいくつかエフェクトがあったりした。カシクラさんは全くわかりません。すいません。
ライブはCD通りに始まった。
やはりまだまだタイム感がつかめてないのか、このハイでもミドルでもない、しかし刻むというリズムにバンドが乗り切れてない雰囲気はあった。
けど、そんなことは関係ないとばかりに盛り上がる俺。笑
気づくと3列目センター付近。目が合った。久しぶり!
3曲経過し、「初めまして!」とメンバー紹介。
そして「初めてのセックスみてえなもんだろ?」というお定まりのMC。笑
やっぱり、歌い方は変わった気がする。よりSing’nな雰囲気。サウンドもそこまでラウドには振れていない。
正直、まだHIATUSのライブをつかみきれていないところはある。
だって、細美の隣でウエノさんがベース弾いてるし。ウエノさんだよ?あの、ウエノさん。変なの。笑
でも、細美は楽しそうで、俺も楽しくて、じゃあそれで良いじゃん。て、気にはなった。
竿系の3人は楽器を曲ごとに頻繁に持ち代えていた。なるほど、実際ライブを想定して、とか甘いこと考えずに曲を作ってたんだろうな。
もしくはキーを下げているのか…。実際、歌い上げる系の歌は、ツアー5本目にしてすでに辛そうだった。
曲が進むにつれて、演奏面のチグハグさも感じなくなっていく。エルレ時代は全てが真っ白になったように感じたものだけど、初めてのHIATUSは音楽がしっかりと記憶上に残るライブになってた。
それは乗り切れてなかったのか、音楽として昇華されてるからなのか。
後者だとは思うけれど。
ライブに行く前は、うれしさと共に「それでも昔の思い出の詰まった曲は、やらないんだよなあ」なんていう気分もあったのだけど、ライブが始まるとそんな事は関係なかった。
Silver~、堕天、Flareには、エルレでは表現し切れなかった陸続きの次の地平が見える。
そして紺碧、ユニコーン、Twisted~の3曲には、音源では感じれなかった何かを特に感じた気がする。
そうして短い、ライブが終わった。
「俺、頭良いように見えてよくないからさ。あ、見えない?だよね」なんていいながら、アンコールのMCで細美がマイクを通さずに言ってた。
「なんて言ったらいいか全然わからないんだけど、今まで俺は、なんかあったら全部自分のせいだと思ってきたのね、バカだから。ライブハウスにきてるお前らの、たった一人でもつまんなそうにしてたら自分のせいだって思ってたの。でも、今はこんな凄い人たちと一緒にバンドが出来て、そうは思わなくなった。もう今は、なんかあったらHIATUSのせいだって思うようにするから」
こんな風にわざわざそれを言うってのは、なんか理由があるんだろう。
最年長者として他のメンバーを引っ張らなくてはいけないバンドの顔としての立ち位置。自ら確認するかのように「このバンド以外の活動はしない」と言い切る、半ば心中宣言とでもいうような言葉たち。クリエイティビティとバンドサウンドとをはかりにかけて、今までの道のりをさらに突き詰めることで作り出した新しい音楽たち。
以前のバンドであったそんな空気も、HIATUSになると一変しただろう。最年長でもなく、リーダー的立ち位置でもなく、フラットに作詞作曲するGtVoとしての立ち位置にいる今の細美。プロジェクトとしてのHIATUSは、メンバーすら流動的でいられるという自由さ。そしてサウンドにとらわれることなくクリエイティブを生み出せる環境。
独白のようなMCと、これまでの状況を重ねることで、なんとなく見えるものはある気がした。
そして、それがなんとなく彼の新しい闇になっているような気も、する。
けど、それすらもひっくるめて新しい「音楽」なんだろうと思う。
「お前らがいくつになっても、50・60になってもここに来れる様に、俺がしとくから」
そんな“約束”をして、細美はイザワさんの弾くピアノをバックにLittle Odysseyを歌いあげた。
細美にとっての「宇宙船」とは何だろう。どこへ「連れて行って」欲しいんだろう。
そんな歌詞に意味なんて、あるようで無いのはわかってるけど、アルバム上で一番大事であろうこの歌を聴きながらふと、そう思った。
再び、紹介をしながら次々とメンバーを呼び込む細美。
2度目のLone Train Runningで、本当にライブが終わった。
うーん。
なんかまとまらないのは、自分の中でHIATUSというものがいまいちまだ掴み切れてないからなんだろうと思う。
叶うなら、「宇宙から切り離されたような」ライブハウスという空間で、もっと見たいな。
そういえばライブが終わると、急に足の裏の痛みがぶり返してきた。
HIATSUのライブ中は、足の痛みもHIATUSしてたみたい。
[ HIATUS ]
[1]【章】すき間;割れ目;とぎれ, 中断, 間(ま).
[2](文字, 語, 文などの)脱落〔特に古い文献の〕.
[3]【音声】母音接続〔隣接する2母音の間に起こる発音上のとぎれ; She imagines. reentry, coeditorなど〕.
セットリスト
01 Ghost In The Rain
02 Lone Train Running
03 Centipede
04 Silver Birch
05 堕天
06 The Flare
07 Storm Racers
08 紺碧の夜に
09 ユニコーン
10 Twisted Maple Trees
e1 Little Odyssey
e2 Lone Train Running

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